ドキがムネムネ学園

学校なんて行きたくないと言ったら、親が「高校くらいは行っておきなさい」と勝手に願書を出してしまった。
試験も無しに願書だけで入れるってどんな学校だろう。
初登校、ドキドキするなあ。
やけに女子が多いぞ。
しかも粒ぞろいの美少女ばかり！
ていうか男はまさか俺だけ！？
嘘だろ。
「君ね、十年ぶりの男子生徒というのは」
な、なんて美人な女性なんだ！
スレンダーな美脚にお色気たっぷりの胸の膨らみ。
そんなに俺って特別な生徒なのか？
教師がわざわざ出迎えに来てくれるなんて。
「怒気牙夢燃無念（どきがむねむね）学園へようこそ」
スゲー名前！
「実はこの学校は他国の政府高官を色気で誘惑する女スパイを育成するための特別エリート校なの。そして世の中には女より男が好きって標的もいるのよ。貴方の顔、素質があるわ！一緒に頑張りましょう♡」
えええ！？
母ちゃん、この学校で俺に何を学ばせるつもりなんだあああ！？