モウモウドラゴン
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朝倉優奈は、期末試験が帰ってきた放課後、私を誘って学校の屋上にやって来た。
「優奈、またやるの?」
「やるって。これがやらずにいられるかっての」
優奈は近くに鞄を放り出すと、ブレザーのポケットからMOUMOUMILKのパックを取り出す。
ストローを勢いよくプシュッと挿して、それを勢いよく飲み始める。そして、半分くらい飲むと、雲一つない快晴の空に自分の鼻の穴を向けた。
優奈は令嬢系優等生でなぜか学校では通っているので、この体勢はレアっちゃレアだ。
優奈はその体勢で一瞬固まる。そして大声でいつものアレをぶちかます。
「期末試験のばっかやボホォォォォ!」
彼女の叫びは最後まで言い切れず、その代わりに彼女の鼻の穴からミルクでできた白いドラゴンが現れて、空の彼方へと飛んで行った。
「はぁ、スッキリした!」
満面の笑顔で振り返る優奈。
その鼻から、ミルクが一筋タラリと垂れるのが見えた。
「優奈、またやるの?」
「やるって。これがやらずにいられるかっての」
優奈は近くに鞄を放り出すと、ブレザーのポケットからMOUMOUMILKのパックを取り出す。
ストローを勢いよくプシュッと挿して、それを勢いよく飲み始める。そして、半分くらい飲むと、雲一つない快晴の空に自分の鼻の穴を向けた。
優奈は令嬢系優等生でなぜか学校では通っているので、この体勢はレアっちゃレアだ。
優奈はその体勢で一瞬固まる。そして大声でいつものアレをぶちかます。
「期末試験のばっかやボホォォォォ!」
彼女の叫びは最後まで言い切れず、その代わりに彼女の鼻の穴からミルクでできた白いドラゴンが現れて、空の彼方へと飛んで行った。
「はぁ、スッキリした!」
満面の笑顔で振り返る優奈。
その鼻から、ミルクが一筋タラリと垂れるのが見えた。
ファンタジー
公開:20/11/28 12:30
マジックリアリズム
『幻想日和』
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
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