紅葉狩りにて
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小野田さんは紅葉狩りが好きで、毎年、一人で紅葉の名所を訪れては写真を撮影するのが趣味なのだという。
そんな彼女が何とも不気味な体験をしたのは、数年前のことだ。その年、小野田さんは西日本の山奥にある紅葉の名所を訪れていた。
山奥とはいえ流石に名所と言われるだけのことはあり、小野田さんが訪れた時にも人でごった返していたそうだ。
見事に色付いた紅葉を眺めながらカメラで写真を撮影していると、不意にファインダー越しに人の顔がヌッと覗き込んで来た。
余りに急なことだったので、彼女はビックリして慌てて前を見たが、勿論、そこに人はいない。そもそも、彼女が撮影していたのは、かなり遠くにある紅葉だった。その位置に顔を上手く動かして、覗き込むことが果たして可能なのか。
そうこまで考えて、小野田さんは急に背筋が寒くなり、後の時間は写真を一枚も撮らず、眺めるだけにして帰ったそうだ。
そんな彼女が何とも不気味な体験をしたのは、数年前のことだ。その年、小野田さんは西日本の山奥にある紅葉の名所を訪れていた。
山奥とはいえ流石に名所と言われるだけのことはあり、小野田さんが訪れた時にも人でごった返していたそうだ。
見事に色付いた紅葉を眺めながらカメラで写真を撮影していると、不意にファインダー越しに人の顔がヌッと覗き込んで来た。
余りに急なことだったので、彼女はビックリして慌てて前を見たが、勿論、そこに人はいない。そもそも、彼女が撮影していたのは、かなり遠くにある紅葉だった。その位置に顔を上手く動かして、覗き込むことが果たして可能なのか。
そうこまで考えて、小野田さんは急に背筋が寒くなり、後の時間は写真を一枚も撮らず、眺めるだけにして帰ったそうだ。
ホラー
公開:20/11/27 08:55
更新:20/11/27 08:55
更新:20/11/27 08:55
怪談
刹那怪談
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
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