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隣の一軒家の玄関には、招き猫とタヌキ、舌を出した犬の置物が置いてある。
愛嬌のある置物達だなと、家の前を通り過ぎる時に一瞥していた。
ある日、隣人が帰宅するところを初めて見た。
門戸をくぐった瞬間、舌を出した犬の置物だと思っていた生き物が隣人に猛ダッシュで近づいていく。
置物が動き出した衝撃は凄まじかったが、平静を装い、隣人に挨拶した。
今度から、あの犬にも挨拶したくなった。
公開:20/11/27 01:10

こめだわら( 東京都 )

20代後半、奈良県出身。
文章構成等々のご指摘をいただけますと幸いです。
400字を超える小説はnoteに書こうと思います。
https://note.com/rrr040339

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