所縁の寺
2
3
怖いというよりも不思議な話なのですが、と前置きをして津田さんが語ってくれたのは、自身に所縁のある寺のことだった。
その寺は、津田家の先祖が代々眠っており、津田さんも毎年、お墓参りに行くそうだ。
ところが、この寺というのが場所は同じなのに、毎年、その姿が変わってしまうのだという。姿が変わるというのは言葉そのままで、建物の形や配置ばかりか、祀られている仏の種類まで、毎年、変わっているのだ。
そのことに気付いたのは津田さんが中学生の時だった。それまでも何となく違和感は覚えていたのだが、はっきりとおかしい、という感覚になったのが、その頃なのだとか。
だが、両親や親戚に尋ねても、この寺は昔からこうだから、としか教えてくれず、結局彼もそれで納得する他はなかったのだという。
現在、津田さんは三〇代後半だが、今も行くたびに、寺の姿は一年前とは全く違う形になり続けているのだという。
その寺は、津田家の先祖が代々眠っており、津田さんも毎年、お墓参りに行くそうだ。
ところが、この寺というのが場所は同じなのに、毎年、その姿が変わってしまうのだという。姿が変わるというのは言葉そのままで、建物の形や配置ばかりか、祀られている仏の種類まで、毎年、変わっているのだ。
そのことに気付いたのは津田さんが中学生の時だった。それまでも何となく違和感は覚えていたのだが、はっきりとおかしい、という感覚になったのが、その頃なのだとか。
だが、両親や親戚に尋ねても、この寺は昔からこうだから、としか教えてくれず、結局彼もそれで納得する他はなかったのだという。
現在、津田さんは三〇代後半だが、今も行くたびに、寺の姿は一年前とは全く違う形になり続けているのだという。
ホラー
公開:20/11/25 08:02
怪談
『刹那怪談』
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
ログインするとコメントを投稿できます