リスと鼠

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私の部屋には秋の高原の絵が飾ってあるが、窓からの太陽の光が当たって生き生きと見える。ふと気づくと木からは落ち葉が舞い落ちている。そこにリスと鼠が現れ何か話している。耳を欹てるとリスが鼠に「団栗をあげましょう、一杯採ったので沢山おすそ分けしますよ」、鼠は一人ではこんなに持ちきれないと言うと、リスは「私も運ぶのを手伝います」と一緒に鼠の秘密の家まで運びました
リスの仲間が「お前はアホか、折角採った団栗を鼠なんかにやるとは」と非難すると「罠なんだ鼠の棲み家には、もっと美味しいご馳走が一杯あるぞ。(良く見たら全部私が、食べ残したケーキやチーズの残り物だったが)

「家が判ったから、留守中に全部盗ってやるのだ」と。こんな会話が聞こえた事を、私は鼠に直ちに伝えた。鼠は早速集めた食料や貰った団栗を全部荷車に積み込み引っ越した。それとは知らずにリスが盗みに入ると、家の中はもぬけの殻で何も無かった。
ファンタジー
公開:20/11/25 06:22

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