タコラーメン
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「新発売!!カップラーメンにタコ丸ごと入れちゃいました!」
今日の夕飯を決めかねていた私は、その文字に吸い寄せられ購入を決意した。
左手に持ったレジ袋から伝わる、ずっしりとした重量感に期待で胸をいっぱいにしながら帰路に就く。
家に着くと早速、薬缶に水を入れ湯を沸かす。その間にカップ麺を開封し、粉末スープをグロテスクに干からびたタコの上に振りかける。
いつもは何も感じない作業なのに、今日はワクワクして仕方がない。いったいどんな仕上がりになるのだろう。
SNSを見ながら完成を待っていると、設定しておいた8分のタイマーが鳴り響いた。
期待に胸を膨らませながら蓋を開けると、タコの姿はどこにも無かった。
「こちらシジック、ドライスリープ状態が解除された」
「了解、ポイントAへ向かってくれ」
「それにしても、もうちょっとマシな潜入方法はないのか?」
「これが一番地球人に気づかれなんだ、我慢してくれ」
今日の夕飯を決めかねていた私は、その文字に吸い寄せられ購入を決意した。
左手に持ったレジ袋から伝わる、ずっしりとした重量感に期待で胸をいっぱいにしながら帰路に就く。
家に着くと早速、薬缶に水を入れ湯を沸かす。その間にカップ麺を開封し、粉末スープをグロテスクに干からびたタコの上に振りかける。
いつもは何も感じない作業なのに、今日はワクワクして仕方がない。いったいどんな仕上がりになるのだろう。
SNSを見ながら完成を待っていると、設定しておいた8分のタイマーが鳴り響いた。
期待に胸を膨らませながら蓋を開けると、タコの姿はどこにも無かった。
「こちらシジック、ドライスリープ状態が解除された」
「了解、ポイントAへ向かってくれ」
「それにしても、もうちょっとマシな潜入方法はないのか?」
「これが一番地球人に気づかれなんだ、我慢してくれ」
SF
公開:20/11/23 18:46
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