天使と悪魔
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小さい頃から、私は人の守護霊というものを見ることができた。守護霊は、全ての人についている。もちろん、私にも。
「げひひっ、さぁ、今日は何して遊ぶ?」
「何もしない」
私の守護霊は、下卑た笑い声をあげる悪魔だった。
ある日、街で綺麗な天使を連れた女性を見た。真っ白な羽と頭の輪っかは、幼い頃絵本で見た天使そのもの。いいなぁ。私もああいう守護霊が良かった。
すると、その思考を読み取ったのか、悪魔はつまらなさそうに言った。
「アイツ、もうすぐ死ぬぞ」
「え?」
三日後、ニュースで女性が自殺したというニュースを見た。テレビに映っていたその人は、三日前に見た、天使を連れた人だった。
「アイツらは、完璧主義だからな」
「え?」
「ほんのちょっとの悪いことが許せねぇんだよ。アイツらが守護霊のやつらはご愁傷様。ほんの些細な悪意を感じただけで、アイツらは容赦無く人間を殺すぞ」
「お前、俺で良かったな」
「げひひっ、さぁ、今日は何して遊ぶ?」
「何もしない」
私の守護霊は、下卑た笑い声をあげる悪魔だった。
ある日、街で綺麗な天使を連れた女性を見た。真っ白な羽と頭の輪っかは、幼い頃絵本で見た天使そのもの。いいなぁ。私もああいう守護霊が良かった。
すると、その思考を読み取ったのか、悪魔はつまらなさそうに言った。
「アイツ、もうすぐ死ぬぞ」
「え?」
三日後、ニュースで女性が自殺したというニュースを見た。テレビに映っていたその人は、三日前に見た、天使を連れた人だった。
「アイツらは、完璧主義だからな」
「え?」
「ほんのちょっとの悪いことが許せねぇんだよ。アイツらが守護霊のやつらはご愁傷様。ほんの些細な悪意を感じただけで、アイツらは容赦無く人間を殺すぞ」
「お前、俺で良かったな」
その他
公開:20/11/24 14:02
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