分割サラダ

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あるどこかの異世界の屋敷。

ある豪華なドレスを着た奥方は

サラダを一口食べる。

メイドが「お代わり」と言う。

サラダのお皿はとりあげられ、

新しいサラダの皿に交換される。

奥方は不機嫌になる。

「何で一口食べたら交換するのかしら?」

メイドは答える。

「わかりません、聞いた話では「ニホン」と

いう異世界の国の王族が始めた風習らしいです」

「落ち着かない風習ね」

「どうやら食べた後が汚く見えないためだとか」

奥方はこの風習が苦手だった。

せめて大好きなサラダぐらいは邪魔される

こともなく落ち着いて食べたいのだ。

次のサラダを口にしたとき、奥方はひらめい
た。

次の日、サラダは分割されていた。

一口ずつのサラダの種類が違うのだ。

キャベツ、トマト、アボカド、コーン。

奥方は幸せそうにサラダを食べる。

「もう邪魔されないでサラダを食べれるわ」
公開:20/11/23 17:47

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