縁がわ
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「へい、らっしゃい!!」
「二名でお願いします」
いせいのいい掛け声で挨拶される。
ほとんどの席が埋まっていることからして人気があることが伺える。
「君は何がいい?」
「エビ!」
いいね、でも通はこれさ。
「縁がわ!」
師匠とおぼしき男はびっくりしたがすぐしこみに入った。
「へい! 縁がわ お待ち!」
出てきたのは虹色に輝く魚の身としゃり。
「なにこれ?」
「人間や生き物が死別などで縁が切れたときってその縁はどうなると思う?」
「なくなるんじゃないの?」
「汗や涙などと一緒に流れるのさ、それを魚が食べて体に貯める。いい縁だったときは宝石のような綺麗な色。悪縁だった場合はどすくろい色」
「えっ! こんなもの食べるなんて信じられない」
「そうはいうけど美味しいよ! ほら、食べなって」
バチンッッッ!! サイッテー!
……どうやら僕の縁も流れたようだね。
「二名でお願いします」
いせいのいい掛け声で挨拶される。
ほとんどの席が埋まっていることからして人気があることが伺える。
「君は何がいい?」
「エビ!」
いいね、でも通はこれさ。
「縁がわ!」
師匠とおぼしき男はびっくりしたがすぐしこみに入った。
「へい! 縁がわ お待ち!」
出てきたのは虹色に輝く魚の身としゃり。
「なにこれ?」
「人間や生き物が死別などで縁が切れたときってその縁はどうなると思う?」
「なくなるんじゃないの?」
「汗や涙などと一緒に流れるのさ、それを魚が食べて体に貯める。いい縁だったときは宝石のような綺麗な色。悪縁だった場合はどすくろい色」
「えっ! こんなもの食べるなんて信じられない」
「そうはいうけど美味しいよ! ほら、食べなって」
バチンッッッ!! サイッテー!
……どうやら僕の縁も流れたようだね。
ファンタジー
公開:20/11/23 16:20
ぼちぼちやっていこうと思います。
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