二重飛びとお姉さん
2
5
縄跳びで遊んでいる時に、二重飛びを高速ですると、目の前に綺麗な庭園が見えることに気付いた。
庭園にはいつも、優しそうなお姉さんがいて、こちらを見ると手を振ってくれるし、時々、話しかけて来てくれることもある。
けれど、私は庭園とお姉さんに会いたい一心で、二重飛びを必死に続けているので、息が切れて、とてもではないが会話をすることができない。
お姉さんもそれは知っているのか、話しかけはするけれど、答えは期待していないようで、頑張って下さいね、と言って、再び遠ざかって行くのが常だった。
今、私は庭園の光景見たさに努力した末、なぜか二重飛びのギネス記録に挑戦している。
周りでは家族や友人、感動好きの野次馬が応援している。でも、その応援より、二重飛びをすると現れる庭園で暮らすあのお姉さんの応援が、何よりも励みになっている。
庭園にはいつも、優しそうなお姉さんがいて、こちらを見ると手を振ってくれるし、時々、話しかけて来てくれることもある。
けれど、私は庭園とお姉さんに会いたい一心で、二重飛びを必死に続けているので、息が切れて、とてもではないが会話をすることができない。
お姉さんもそれは知っているのか、話しかけはするけれど、答えは期待していないようで、頑張って下さいね、と言って、再び遠ざかって行くのが常だった。
今、私は庭園の光景見たさに努力した末、なぜか二重飛びのギネス記録に挑戦している。
周りでは家族や友人、感動好きの野次馬が応援している。でも、その応援より、二重飛びをすると現れる庭園で暮らすあのお姉さんの応援が、何よりも励みになっている。
ファンタジー
公開:20/11/23 11:21
マジックリアリズム
『幻想日和』
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
ログインするとコメントを投稿できます