鬼との生活
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死に際の義母に「最期に何か食べたい物ありますか?」と聞いた。
義母はもごもごと言葉にならない声を発した。
私は苛立ち「もごもご言ってたらわからないでしょう!はっきり言いなさい!」と義母を叩いた。
嫁いだ時から義母とは反りが合わなかった。気が弱く優柔不断な義母にいつもイライラし、夫に隠れて虐めていた。
「役立たず、早く死ね」
そう言い続けたが、義母は何も言わずじっと耐えた。じっと耐え、私を見つめてくるのだ。その表情からは何も読み取れなかったが、その目が私をさらに苛つかせた。
嫁いで30年、やっと義母が死んだ。
この瞬間を待ち望んでいたのだ。
その夜、義母が夢枕に立った。
まだ何かもごもご言っている。
「はっきり言えよ婆あ!」
私は鬼気迫る顔で言った。
「この瞬間をどれだけ待った事か!」
義母は嬉々として叫んだ。
「お前をずっと食べたかったんじゃ!」
私の頭上には鬼婆が立っていた。
義母はもごもごと言葉にならない声を発した。
私は苛立ち「もごもご言ってたらわからないでしょう!はっきり言いなさい!」と義母を叩いた。
嫁いだ時から義母とは反りが合わなかった。気が弱く優柔不断な義母にいつもイライラし、夫に隠れて虐めていた。
「役立たず、早く死ね」
そう言い続けたが、義母は何も言わずじっと耐えた。じっと耐え、私を見つめてくるのだ。その表情からは何も読み取れなかったが、その目が私をさらに苛つかせた。
嫁いで30年、やっと義母が死んだ。
この瞬間を待ち望んでいたのだ。
その夜、義母が夢枕に立った。
まだ何かもごもご言っている。
「はっきり言えよ婆あ!」
私は鬼気迫る顔で言った。
「この瞬間をどれだけ待った事か!」
義母は嬉々として叫んだ。
「お前をずっと食べたかったんじゃ!」
私の頭上には鬼婆が立っていた。
その他
公開:20/11/19 18:41
口下手で面白い事が言えません。
だから書いてみます。
忌憚のないご意見をお待ちしております。
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