大人の階段を登る
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今日、ぼくは大人になる。
お母さんとの、デパートでのお買い物帰り。立ち寄ったきっさてんは、それらしいにおいと、それらしい音楽が流れていて、ぼくの決意も、固くなる。
「二名様ですね。こちらへどうぞ」
案内してくれた店員さんに、ありがとうと言うと、飴ちゃんをくれた。でも、ぼくは大人になるんだから、こんなのでは喜ばないぞ。
まあ、大好きなイチゴ味だからもらうんだけど。
「ケーキセットにする?アイスもあるわよ」
「コーヒー!」
「え?」
「コーヒーがいい!」
そう言うと、お母さんは困ったようにわらった。
「コーヒーは苦いよ。オレンジジュースにしたら?」
「今日はコーヒーがいい!」
結局注文は、ぼくがケーキセットのコーヒーとお母さんがケーキセットのオレンジジュース。お母さんも、まだまだ子供だな。得意げに、コーヒーを冷ましてすする。
「・・・・・・」
「交換する?」
お母さんの言葉に、ぼくは頷いた。
お母さんとの、デパートでのお買い物帰り。立ち寄ったきっさてんは、それらしいにおいと、それらしい音楽が流れていて、ぼくの決意も、固くなる。
「二名様ですね。こちらへどうぞ」
案内してくれた店員さんに、ありがとうと言うと、飴ちゃんをくれた。でも、ぼくは大人になるんだから、こんなのでは喜ばないぞ。
まあ、大好きなイチゴ味だからもらうんだけど。
「ケーキセットにする?アイスもあるわよ」
「コーヒー!」
「え?」
「コーヒーがいい!」
そう言うと、お母さんは困ったようにわらった。
「コーヒーは苦いよ。オレンジジュースにしたら?」
「今日はコーヒーがいい!」
結局注文は、ぼくがケーキセットのコーヒーとお母さんがケーキセットのオレンジジュース。お母さんも、まだまだ子供だな。得意げに、コーヒーを冷ましてすする。
「・・・・・・」
「交換する?」
お母さんの言葉に、ぼくは頷いた。
その他
公開:20/11/17 12:12
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