つま先立ちの恋

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初恋は実らない。それはきっと本当だ。
僕の初恋は幼稚園の先生。僕がどれだけ先生の事が好きでも僕らの間には歳の差という高い壁が立ち塞がる。それはいくらつま先立ちをしても超えられるものじゃない。
先生にとって僕は子供過ぎる程に子供で、恋愛対象にならなかった。
数年後、先生は結婚して幸せを掴んだ。悔しいけど僕も先生の幸せを祝福した。
僕もまた、先生から遅れる事20年後に結婚した。さすがにもう先生を一番に愛してはいないが初恋だった事もあり、心に引っかかっていた。
それから数十年経ち、先生がその長い一生に幕を下ろした。
僕もまた、その数十年後に長い一生に幕を下ろした。

そして僕らは生まれ変わる。
僕と先生は猫に生まれ変わっていた。
僕は喜んだ。猫なら歳の差なんて関係ない!
猫は1年で成猫になる。僕は1年で先生に相応しい男になった。
猫はつま先で歩く生き物だ。僕はぐっと背伸びしてから先生に告白した。
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公開:20/11/17 19:25

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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