enマーク

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二〇五〇年、宇宙太陽光発電の実用化に成功した人類は、温室効果ガスや大気汚染物質を排出しない、無尽蔵のクリーンエネルギーを手に入れたことで、地球上から環境問題がなくなった。
これまで使っていたエコロジーを遵守するためのecoマークは不要になった。
二〇四五年、シンギュラリティが起こり、人工知能の能力が人間を超えたことで、人類は人工知能に依存し、人間同士の関係が希薄になっていた。
そこで政府は、ecoマークに代わり、人間同士の関係、つまり縁を復活させるためのenマークを新たに採用した。
また、キャッシュレス決済が普及し過ぎた結果、お金を湯水のように浪費する国民が増えたことから、お金の無駄遣いを防ぎ、節約を美徳とするため、enマークに日本円のマーク、¥も併用した。
国民がenマークによって縁を繋ぎ始めると、人間同士の関係を取り戻し、人工知能に頼ることは減り、お金を大切に使うことも浸透していった。
SF
公開:20/11/15 07:03
二〇五〇年 宇宙太陽光発電 温室効果ガス 大気汚染物質 環境問題 エコロジー ecoマーク 二〇四五年 シンギュラリティ 人工知能

山田衆三( 東京 )

1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育ち、大学時代は京都(御所の近く)、大学院時代は湘南(海ではなく山側)で過ごす。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年06月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。

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