スロットダイス
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T氏は古物店で奇妙なサイコロを見つけ、衝動買いした。3つ1セットのスロットダイスなるものだった。
サイコロの6面にはオレンジ、レモン、ベル、プラムのフルーツ4種、そして《BAR》と《7》の文字が描かれていた。
「試しに振ってみるか」
三つ同時に振ってみる。ベル二つとBARの絵柄が出た。
「おお、雰囲気でるな」
何度か振ると、オレンジの絵柄が三つ揃った。
その瞬間、机の上に1枚のコインが転がった。T氏は思わず天井を見た。
「へ?」
もう何度か振ると、《BAR》が三つ揃った。今度はコインが5枚、上から降ってきた。
「おおお!?」
小銭の小山ができた頃。ついに《7》が三つ揃った。
「よっしゃー!」
叫んだT氏の目の前に、小銭と札が落下する。決して多くはないが、うれしい金額である。しかし、妙な既視感を感じた。
「まさか!」
財布の中身が、テーブルに出現した金銭と同額、減っていた。
サイコロの6面にはオレンジ、レモン、ベル、プラムのフルーツ4種、そして《BAR》と《7》の文字が描かれていた。
「試しに振ってみるか」
三つ同時に振ってみる。ベル二つとBARの絵柄が出た。
「おお、雰囲気でるな」
何度か振ると、オレンジの絵柄が三つ揃った。
その瞬間、机の上に1枚のコインが転がった。T氏は思わず天井を見た。
「へ?」
もう何度か振ると、《BAR》が三つ揃った。今度はコインが5枚、上から降ってきた。
「おおお!?」
小銭の小山ができた頃。ついに《7》が三つ揃った。
「よっしゃー!」
叫んだT氏の目の前に、小銭と札が落下する。決して多くはないが、うれしい金額である。しかし、妙な既視感を感じた。
「まさか!」
財布の中身が、テーブルに出現した金銭と同額、減っていた。
SF
公開:20/11/16 21:09
お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!
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