俺が嫌われたのには理由がある

高校１年の時、

俺は、ある問題を起こした。


俺には橘麗華という好きな子がいた。
俺はその子を守るため
好きな人の彼氏を目の前で何度も殴った。

彼氏の朝生俊斗はギャンブル、女遊び、借金をしていて他校にも彼女がいるとの噂を聞いた。

俺は、橘を呼びだし別れるよう言った。
「今がすごく幸せだから」

そう言った。

俺は、影ながらも応援していた。

真実を知るまでは。

俺は直接、彼氏に噂が本当なら別れてくれないか？と言った。
「大事な財布なのに別れる訳がない。あいつは俺に惚れてるんだ」

悪者は奴だ。

そう思っていた。
だがクラスメイトは違った。
悪者扱いにされたのは俺。

「大嫌い」

なぜ、君はそんな顔で俺を見る。
なぜ泣いている。


俺は君を助けたかった。



ただ一人教室で立っていることしかできなかった。



俺が嫌われたのには理由がある。