酒のツマミ
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友人宅で酒盛りしているという連絡を受け駆けつけた。
「酒のツマミがグミかよ」
「グミじゃないよ、心臓」
児玉は口の中に「心臓」というものを投げ入れた。もぐもぐ旨そうにしている。怪しげなガラス瓶に沢山入っていた。
「何の心臓なの」
恐る恐る聞くと、「知らん」とそっけない。
「知らんって、誰が持ってきたの?」
大学からの付き合いの畠中と奥田にも聞くが、来たときにはすでにあったという。
「何だ、やっぱり児玉が買ったんじゃないか」
「いや、送られてきたんだ」
「誰から?」
「いや、海外の知らんやつから」
「何、そんなもん食ってるんだよ。腹壊すぞ。二人も止めろよ!」
畠中と奥田は困惑した顔で見ている。
「ーーう、」
児玉は白目を向いて倒れた。
「え、わ、しっかりしろよ!」
児玉の身体が「心臓」と同じ赤紫色に染まっていく。
「良い出来だな」
「ああ」
畠中と奥田がじわりと、こちらに近寄ってきた。
「酒のツマミがグミかよ」
「グミじゃないよ、心臓」
児玉は口の中に「心臓」というものを投げ入れた。もぐもぐ旨そうにしている。怪しげなガラス瓶に沢山入っていた。
「何の心臓なの」
恐る恐る聞くと、「知らん」とそっけない。
「知らんって、誰が持ってきたの?」
大学からの付き合いの畠中と奥田にも聞くが、来たときにはすでにあったという。
「何だ、やっぱり児玉が買ったんじゃないか」
「いや、送られてきたんだ」
「誰から?」
「いや、海外の知らんやつから」
「何、そんなもん食ってるんだよ。腹壊すぞ。二人も止めろよ!」
畠中と奥田は困惑した顔で見ている。
「ーーう、」
児玉は白目を向いて倒れた。
「え、わ、しっかりしろよ!」
児玉の身体が「心臓」と同じ赤紫色に染まっていく。
「良い出来だな」
「ああ」
畠中と奥田がじわりと、こちらに近寄ってきた。
ホラー
公開:20/11/13 19:40
ミイラ
薬
射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
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