クレーマー

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電車に乗っている。自分の他に乗客は数人。
その中にクレーマーという、自分の言う事は絶対、他人の都合はお構いなしで文句を言う生物が混じってる。普段は近寄らないが、今は不運にも方向が同じで、暫くは煩いが火の粉が飛んでこないよう大人しくしよう。と思っていた矢先、問題を起こしてしまった。
案の定、彼は怒鳴りこんできた。
謝るも彼は発信に特化していて受信機能は退化させている。
つまり話が通じない。
彼の要求は「金」だ。
ハッキリとは言わない。彼は自分が正義であり高潔な存在と思っているためか、そんな下品な言葉は出さないが、それが彼の好物なのだろう。
面倒臭いので金で済むならと支払った。
すると彼は自分の言いなりになると思ったようでさらに要求をエスカレートさせていく。
これ以上は付き合えないと判断した私は
1番シンプルな解決法を選んだ。
ベルが鳴り響く中、彼の好物を遠くに投げ扉を出た。

途中下車した。
ホラー
公開:20/11/14 02:00

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