それはきっと、花火のせいじゃない。
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花火大会当日、彼女との待ち合わせの場所に少し早く着いた僕は街行く男女を横目に深呼吸をした。
実は昨日、僕は学校で気になっている子を花火に誘った。彼女とは幼稚園からの幼馴染であった。腐れ縁というやつだろうか。だがお互いにイベントに対しては積極的な方ではなかったので彼女を花火に誘うのは何だか照れ臭かった。
「やっほー!」
声のする方を振り向くと彼女がいた。浴衣姿の彼女はいつもより大人びて見えた。頬がじわりと熱くなるのを感じた。
なんとか会話をつなぎながら花火大会の会場である河川敷に来た。ほぼ間もなく花火開始の合図の一発目があがった。導火線に火をつければ今すぐにでもドカンといってしまうほど、僕の心臓は激しく鼓動していた。花火の音がそれを上手く隠してくれているようであった。
光の粒が夜空に現れては消えていった。
僕はそっと彼女の横顔を見た。
彼女の頬が少し赤く色付いているように見えた。
実は昨日、僕は学校で気になっている子を花火に誘った。彼女とは幼稚園からの幼馴染であった。腐れ縁というやつだろうか。だがお互いにイベントに対しては積極的な方ではなかったので彼女を花火に誘うのは何だか照れ臭かった。
「やっほー!」
声のする方を振り向くと彼女がいた。浴衣姿の彼女はいつもより大人びて見えた。頬がじわりと熱くなるのを感じた。
なんとか会話をつなぎながら花火大会の会場である河川敷に来た。ほぼ間もなく花火開始の合図の一発目があがった。導火線に火をつければ今すぐにでもドカンといってしまうほど、僕の心臓は激しく鼓動していた。花火の音がそれを上手く隠してくれているようであった。
光の粒が夜空に現れては消えていった。
僕はそっと彼女の横顔を見た。
彼女の頬が少し赤く色付いているように見えた。
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公開:20/11/13 23:29
よろしくお願いします。
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