小惑星から謎のメッセージ

　2020年12月6日、日本の小惑星探査機はやぶさ２が地球に帰還した。そして小惑星「りゅうぐう」のサンプルを入れたカプセルがオーストラリアの砂漠に投下された。だが、そのカプセルが一度行方不明になっていることはご存知だろうか。実はカプセルの回収に行ったヘリが追跡用ビーコンを見失っているのである。幸いにも数日後に目視によってカプセルは発見されたのだが、中には＜銀河惑星同盟への招待状＞と書かれた紙切れが一枚入っているだけだったという。文面は日本語で一般的なコピー用紙にインクジェットプリンタで印刷されていた。そのためこれは人間による悪質なイタズラであると判断された。本物のサンプルは今も行方知れずである。
　ところで犯人は未開封のはずのカプセルの中身をどうやって入れ替えたのか？　その方法は未だに解明されていないという。本当にただのイタズラだろうか。あるいは本当に小惑星からのメッセージだとしたら…？