もしも曇って泣いてたら

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遠足も雨。
運動会も雨。
楽しい行事の日はいっつも雨、雨、雨。
「てるてる坊主、てる坊主
あーした天気にしておくれ」
そう歌いながらいつも前日にてるてる坊主を作るけど、てるてる坊主が晴れにしてくれたことは、一度もない。
「お前のせいでまた雨だ!ちょんぎってやる!」
歌の通り、いつもてるてる坊主の首を鋏でちょんぎっていた。

ある日、気が付くと僕は布を頭から被せられて、首に縄を付けられて、吊り下げられていた。
苦しい。苦しい!
(誰か、助けて)
すると、部屋の扉が開いて、誰かが入ってきた。布のせいで誰かはわからないけど、大きな頭で、マントみたいなのを着ていて。
手には、大きな、鋏。
「てるてる坊主、てる坊主。あーした天気にしておくれ」
シャキン、シャキンと鳴らしながら、近付いてくる。
「もしも曇って泣いてたら」
鋏の刃が、首に触れる。嫌だ、嫌だ、嫌だ!

「そなたの首を、ちょんときーるーぞ」
ホラー
公開:20/11/10 11:59

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