三毛猫のミタケさん

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「ぼ…僕,好きな人がいるの!」
ものすごく恥ずかしい。でも,僕にとって大事なこと。
「何言ってるの?…ふふっ,お腹が空いたの?」
お母さんは,お茶を濁すように笑い,お菓子を渡してきた。
「違う〜!そうじゃないってば!」
僕は,正直焦っていた。もうすぐこの家とさよならする。
(つまり,みーちゃんともう会えなくなる…!)
「うわああぁぁ…どうすればいいんだぁぁあ…。」
僕は,家を飛び出し,みーちゃんに会いに行った。
(言わなきゃ…君のことが“好きだ”って。)
「いた!みーちゃ〜ん!みーちゃぁぁ…ぁ…」
僕の好きな子を横目に,鈍い痛みが広がってきた。なんだろう…この痛み。好きな子の名を呼ぶ僕を,みーちゃんは優しく抱いた。僕は嬉しかった。この温かい手と優しく僕を呼ぶ声が好き。
「名前…呼んでくれないの?どうして泣いてるの?」
「ミタケさん…!」
「僕君が大好きだよ。」
ミタケさんは冷たくなった…。
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公開:20/11/09 23:58
#猫 #恋愛

南雲薫。

2020年11月9日始めました。
皆さん,初めまして。
私には文章力がありません。代わりに想像力が豊かです。
皆様の指摘コメントお待ちしております。
 

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