分解

10
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「結構です!」
「警察呼びますよ!」
「はっ!?キモッ」

もう何十軒回っただろう。
このご時世、訪問販売なんて上手く行くはずないよな…。
求人票の『高収入』に飛びついた俺がバカだった。
最後に一軒回って、もうこの仕事は辞めよう。

トボトボと歩いていると大きなお屋敷に辿り着いた。
ピンポーン♪
『はぁ~い』
マダム風の女性がドアを開けた。
インターホン越しでは無い対応に少し焦る。

「あっあの、この度新発売した高機能化粧品のご案内に来ました」
「あらっちょうど化粧品切らしたとこなの。どうぞ入って~」
(ヤッター!お金持ちそうだし売れるぞー)

広い玄関からリビングへ案内された。
そこはテレビやパソコン、掃除機などがバラバラに分解されて、部品や工具などで埋め尽くされていた。
「私ね~色々な物を分解して中を調べるのが趣味なの」
「今日から又忙しくなるわ♪」

男の行方は今も分からない。
ホラー
公開:20/11/10 19:32

樫木

ご覧いただきありがとうございます。
400字をオーバーして削る→話がおかしな事になる→やり直して更に悲惨な事に…
諦めて寝る(-_-)zzz を繰り返しています( ;∀;)

読んで頂いた方が少しでも、楽しい、面白い、ちょっと悲しい、等々になってくれたらいいなぁ~なんて思いながら投稿しています。(そこまで上達してませんが( *´艸`))
どうぞよろしくお願いいたします。

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