300. 食器洗い機

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最新の食洗機を漸く購入した。食べ残してしまった食材を皿ごと入れてもキチンと分別し食器を綺麗にしてくれるという優れものだ。
私は皿洗いが苦手なので、買うのをとても楽しみにしていた。

二人の子供たちを早めに寝かしつけ夫婦で晩酌をした後、夫は明日も早いと先に寝たので、いつものようにキッチンには四人分の食器だけが残った。
ほろ酔いの私はよいしょ、と呟きながら椅子から立ち上がり、早速テーブルの上の物をどんどん食洗機に入れさぁ扉を締めようとしたその瞬間…

ガタッ
  ゴトッッ

私の頭が落ちて一緒に食洗機に入ってしまった。
私の手はゆっくり扉を閉めスイッチを押した。
私は目を瞑ってお湯が飛び出してくるのを待った。
間もなく洗剤と一緒に適温のお湯が出てきた。

三十分後食洗機が全ての動作を終え終了のアラームを静かに鳴らしたが、酔っている私の躰は既に寝ていたので、私は明朝まで再びそこで目を瞑った──。
ファンタジー
公開:20/11/09 18:00
更新:20/11/09 18:09
記念すべき300作目 もう一度読んで欲しいと 思っていた過去作を多少 リライトしました‼️ これからもゆっくりですが 書き続けていきたいです♪ 宜しくお願い致します(^^)

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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