オトメ16歳☆
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デビュー曲「オトメ16歳☆」をステージ上で披露する桃崎乙女。その姿を、あれから数十年がたった今でも僕は鮮明に覚えている。
やや吊り目がちなパッチリとした瞳、ツンと尖った耳に、軽めの毒舌。
唯一無二の魅力を持った彼女をスポットライトの当たる場所へ連れて行く。
それが僕らの目標であり、使命だった。
桃崎乙女をバックアップするチームの一員として月日を忘れて働いた青春の日々。目を閉じればすぐに蘇る…。
「ちょっと、あんた何寝てんのよ」
そう、こうやってよく叱られたな…。
「ったく、久しぶりに起きたらこれだもん。私を武道館に連れて行くんでしょ?」
…ん?
目を開くと、先程まで脳裏に思い描いていた桃崎乙女その人が目の前にいる。あの日のままの姿で。
「こちとら、あんな曲でデビューしちゃったから今でも16歳なのよ。責任とってプロデュースしなさいよね!」
やれやれ、まだ休ませて貰えないみたいだ。
やや吊り目がちなパッチリとした瞳、ツンと尖った耳に、軽めの毒舌。
唯一無二の魅力を持った彼女をスポットライトの当たる場所へ連れて行く。
それが僕らの目標であり、使命だった。
桃崎乙女をバックアップするチームの一員として月日を忘れて働いた青春の日々。目を閉じればすぐに蘇る…。
「ちょっと、あんた何寝てんのよ」
そう、こうやってよく叱られたな…。
「ったく、久しぶりに起きたらこれだもん。私を武道館に連れて行くんでしょ?」
…ん?
目を開くと、先程まで脳裏に思い描いていた桃崎乙女その人が目の前にいる。あの日のままの姿で。
「こちとら、あんな曲でデビューしちゃったから今でも16歳なのよ。責任とってプロデュースしなさいよね!」
やれやれ、まだ休ませて貰えないみたいだ。
ファンタジー
公開:20/11/07 22:20
平成元年生まれ、最近はショートショートあまり書いていませんでした汗
ログインできてよかったぁ…
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