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ドアを開けると、そこには濃色の制服をきた青年が立っていた。ネームプレートには「ゆかり宅配便」と書いてある。
「宅配です」
「まあ、ありがとう。待ってたわ」
「遅くなり申し訳ありません」
「もう会えないと思っていたんです。由香が元気でいてくれるだけで、生きていてくれるだけで嬉しい」
彼は小さなボックスを大事そうに渡すと、「失礼します」といなくなった。「Happy 0th birthday, Yuka」とのメッセージカードと赤い糸が入っていた。
生まれたばかりの縁はコウノトリではなく、ゆかりびとに。
小さい頃を思い出す。
「お母さん、何でわたしの方がお母さんより小さいの?同い年がいい!」
「それはね、あなたが次の世代に縁をつなげるためよ。未来へ」
「宅配です」
「まあ、ありがとう。待ってたわ」
「遅くなり申し訳ありません」
「もう会えないと思っていたんです。由香が元気でいてくれるだけで、生きていてくれるだけで嬉しい」
彼は小さなボックスを大事そうに渡すと、「失礼します」といなくなった。「Happy 0th birthday, Yuka」とのメッセージカードと赤い糸が入っていた。
生まれたばかりの縁はコウノトリではなく、ゆかりびとに。
小さい頃を思い出す。
「お母さん、何でわたしの方がお母さんより小さいの?同い年がいい!」
「それはね、あなたが次の世代に縁をつなげるためよ。未来へ」
その他
公開:20/11/07 16:48
更新:20/11/07 16:48
更新:20/11/07 16:48
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