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彼はいつも大声で叫んでいた。「森林浴って、素晴らしいよね。最高だよね。」
彼は、叫び続けた。雨の日も風の日も叫び続けた。最初は、誰にも相手にされず、白い目で見られたが彼は叫び続けた。
突然、見知らぬ男に殴られたこともあった。傘の先端で腹を突かれたこともあった。
物珍しさからか、取材をされたこともあった。そのときも彼は、「森林浴って素晴らしいよね。最高だよね。」と大声で叫んだ。
50年後、その場所には彼の銅像が立った。
そして誰もが知る待ち合わせの名所となった。
ファンタジー
公開:20/11/07 15:35

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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