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進行係「では次の議題。今年度の最高殊勲賞を決めたいと思います」

空き巣「今回うちのチームは広いエリアでそれぞれ活動し、誰も捕まらず一年終えるところです。怪我人も出さず美しい侵入をしました。これはもはや芸術!」

スリ「何言ってんのよ。芸術的なスキルといえば私たち。電子決済のせいで絶滅危惧種と言っていいほど人数減ったけど、匠とは私たちのこと。令和の時代に空き巣なんてねえ。あはは」

空き巣「なんだとお! 斜陽産業のくせに」

ハッカー「まあまあ、落ち着いて。皆さん合理的じゃないですよね。最小の手間で最大の利益、そう、頭使わないとね。ふっ。最先端技術の我々に決まりでしょう」

会議は踊る。もう半日も揉めている。
そこへチャラい感じの青年が入ってきた。

「僕に決まりましたぁ? 会議企画して皆さんの時間をいただきましたよ。当然でしょ」

時間泥棒がにっこり笑った。
ファンタジー
公開:20/11/06 15:20

さとうつばめ( 東京 )

東京生まれ。
読書するジャンルは時代もの多め。ふふ。

*プロフィールお堅いので変えました。
書くの面白くて連投しましたが、長く続けるためにゆるゆるやっていこうかな。

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