別れ

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西日が差す秋の夕暮れ時、部屋は重苦しい空気に包まれていた。
「もう…厳しいですね…」
男は、そう言って書類を差し出す。
俺は、ため息をつきながら書類にサインをした。

俺たちは、問題を解決しようと色々試してみたが、どれも上手く行かず、とうとう第三者を交える事にしたのだった。

男は、彼女がここから出て行く手伝いをし始めた。
俺が書類にサインをしたら、彼女は直ぐにここを出ると話し合いで決めていたのだ。

俺は彼女と暮らした10年を思い返していた。
彼女との生活はとても楽しく、快適だった…。

男は先程の書類の控えを俺に渡す。
「家電回収承諾書の控えですね~あとぉリサイクル料金のお支払いもよろしいでしょうか?あっそれと…新しいエアコンのご購入はぜひ当店でお願いします!」
と笑顔でカタログを差し出した。

日も暮れた部屋は、冷え込みが増していく。
「はい!明日にでも伺います!」と即答した。
その他
公開:20/11/06 20:41

樫木

ご覧いただきありがとうございます。
400字をオーバーして削る→話がおかしな事になる→やり直して更に悲惨な事に…
諦めて寝る(-_-)zzz を繰り返しています( ;∀;)

読んで頂いた方が少しでも、楽しい、面白い、ちょっと悲しい、等々になってくれたらいいなぁ~なんて思いながら投稿しています。(そこまで上達してませんが( *´艸`))
どうぞよろしくお願いいたします。

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