代わりに仕事をしてくれる妖精さん

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一向に終わらない仕事を前に私は今日も徹夜を覚悟した。
今日で何徹めだ?それすら覚えていない…終わりの見えない仕事に寝ている暇なんてない。
だが、そんな私にも限界が訪れた。フッと集中力が切れると同時に意識も飛んでしまった。
そして朝、目が覚めると仕事が終わっていた。
無意識でやったのか?いや、無意識で出来るものではない。じゃあ一体誰が…
机の上を見ると私がこぼした珈琲の上に小さな足跡がいくつも残っていた。
もしかして、絵本みたく妖精が私の代わりに仕事をしてくれたのか?
そうだとしか思えない。私は妖精に感謝すると同時に妖精を利用するようにもなった。
妖精は私が寝ている間に仕事をしてくれる。食事している間に仕事をしてくれる。遊んでいる間に仕事をしてくれる。
そんな妖精がついには私の仕事の根源をも始末してくれた。
妖精の手には血塗れの包丁。
妖精は私の血だまりに足跡を残すと包丁を共に消え去った。
ホラー
公開:20/11/06 18:57

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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