株式会社ヤギエージェント
18
14
「では次のアジェンダを。ASAPでコンセンサスを取りたい案件だ」
株式会社ヤギエージェントのオフィス。
社長のヤギ江が在学中に仲間と起業した小さな会社は、時代の追い風もあり今や株式上場を果たすまでに成長した。
社員のヤギ達はタブレットを手に持ち会議に参加している。時代はペーパーレス。レスポンスは大きく改善した。
「ヤギ江さんってやっぱ常に最先端って感じっすよね〜」
「ああ見えて昔は会議中にうっかり資料食べちゃったりしてたんだよ、あいつ」
「え〜、ヤギ村さん冗談キツいっすよぉ」
サクサクと会議は進む。
「少し休憩しようか。十分後に再開する」
そういってヤギ江はトイレへ向かった。
時間になっても姿を現さないヤギ江を迎えにいくと、個室の中からカラカラとトイレットペーパーを引く音が聞こえる。
「格好つけずに少しは食えばいいんだよ…」
そこには口一杯に紙を詰め込んだヤギ江がいた。
株式会社ヤギエージェントのオフィス。
社長のヤギ江が在学中に仲間と起業した小さな会社は、時代の追い風もあり今や株式上場を果たすまでに成長した。
社員のヤギ達はタブレットを手に持ち会議に参加している。時代はペーパーレス。レスポンスは大きく改善した。
「ヤギ江さんってやっぱ常に最先端って感じっすよね〜」
「ああ見えて昔は会議中にうっかり資料食べちゃったりしてたんだよ、あいつ」
「え〜、ヤギ村さん冗談キツいっすよぉ」
サクサクと会議は進む。
「少し休憩しようか。十分後に再開する」
そういってヤギ江はトイレへ向かった。
時間になっても姿を現さないヤギ江を迎えにいくと、個室の中からカラカラとトイレットペーパーを引く音が聞こえる。
「格好つけずに少しは食えばいいんだよ…」
そこには口一杯に紙を詰め込んだヤギ江がいた。
その他
公開:20/11/04 20:26
平成元年生まれ、最近はショートショートあまり書いていませんでした汗
ログインできてよかったぁ…
ログインするとコメントを投稿できます