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小説家を目指すT氏は、毎日文章を書く習慣を作りたい。しかし、毎日仕事から帰ってくると、テレビやゲーム、SNSに熱中。気づいたら深夜になっているのだ。
「これでは一向に文章が上手くならない。どうしよう……」
T氏は発明家の博士に電話した。
「習慣化に役立つ薬は、ないのか?」
「ないことはないがまだ治験が……」
「俺が被験者になろう」
数日後、T氏の家に赤い薬と青い薬が届いた。
まず赤い薬を飲む。次に習慣化したい行動をする。最後に青い薬を飲む。すると翌日から一連の行動が習慣化するのだ。
T氏は赤い薬を飲み、小説を書き、青い薬を飲んだ。
「ふふふ、アイデアが沸きだすタイミングまで待った甲斐があった。今日は3時間も書けたぞ」
翌日の夜。ついに、薬の効果が発揮される時が来た。
「あれ? 何か変だぞ!?」
T氏は昨日と全く同じ文を、全く同じペースで、全く同じ時間をかけて、書ききった。
「これでは一向に文章が上手くならない。どうしよう……」
T氏は発明家の博士に電話した。
「習慣化に役立つ薬は、ないのか?」
「ないことはないがまだ治験が……」
「俺が被験者になろう」
数日後、T氏の家に赤い薬と青い薬が届いた。
まず赤い薬を飲む。次に習慣化したい行動をする。最後に青い薬を飲む。すると翌日から一連の行動が習慣化するのだ。
T氏は赤い薬を飲み、小説を書き、青い薬を飲んだ。
「ふふふ、アイデアが沸きだすタイミングまで待った甲斐があった。今日は3時間も書けたぞ」
翌日の夜。ついに、薬の効果が発揮される時が来た。
「あれ? 何か変だぞ!?」
T氏は昨日と全く同じ文を、全く同じペースで、全く同じ時間をかけて、書ききった。
SF
公開:20/11/03 22:04
更新:20/11/03 22:12
更新:20/11/03 22:12
お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!
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