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やられた。また洗い直しだ。服やらスカートやら何から何までガラだらけ。娘がプリンター洗剤を使ってそのままにしたのだ。
「マリ。あんたプリンター洗剤使ったあと洗濯槽洗わなかったでしょう」
「あー、ごめん。忘れてた」
「ほんとやめて。ていうか、何で勝手に使ったわけ?」
「うっさいなー。学校祭用のTシャツ作っただけじゃん」
クラスで着るお揃いのTシャツか。何もうちで作らなくてもいいじゃないか。余計に腹が立ってきた。
「だいたい何よ、CHANNELって! 何でN1個多いのよ!」
「おまけに足したのよ!」
「足すんじゃないわよ! あとこのしょーもないキスマーク! こんなちっこいのじゃなくてもっといいの選びなよ!」
「キスマークなんて選んでないわよ!」
「え?」
その時、玄関からドアが開く音が聞こえた。夫が帰ってきたのだ。
「ただいまー」
娘の顔は段々青ざめ、私は無意識のうちに指を鳴らしていた。
「マリ。あんたプリンター洗剤使ったあと洗濯槽洗わなかったでしょう」
「あー、ごめん。忘れてた」
「ほんとやめて。ていうか、何で勝手に使ったわけ?」
「うっさいなー。学校祭用のTシャツ作っただけじゃん」
クラスで着るお揃いのTシャツか。何もうちで作らなくてもいいじゃないか。余計に腹が立ってきた。
「だいたい何よ、CHANNELって! 何でN1個多いのよ!」
「おまけに足したのよ!」
「足すんじゃないわよ! あとこのしょーもないキスマーク! こんなちっこいのじゃなくてもっといいの選びなよ!」
「キスマークなんて選んでないわよ!」
「え?」
その時、玄関からドアが開く音が聞こえた。夫が帰ってきたのだ。
「ただいまー」
娘の顔は段々青ざめ、私は無意識のうちに指を鳴らしていた。
その他
公開:20/11/03 17:57
家事
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諦めかけた創作活動を再開し、しがみついている20代サラリーマン。ショートショートを読むのも書くのも好きです。最近は「WEB小説だからできること」を追求中。noteにも投稿してます。
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