宇宙人とウチュウジン

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 宇宙人を見た。

 どこかの惑星へ旅立ち、地球へ帰ってきた宇宙飛行士の第一声。円盤型のUFOの窓から顔をのぞかせていたらしい。人々が噂をしている通り、銀色のツルツル頭にギョロ目をしていたとの証言もあった。

 たった三日だった。宇宙人がやってきたのは、あの証言があった日から三日が過ぎた晩のこと。宇宙飛行士が言ったように、UFOから。プシューッと激しい音を立てて、霧の中から二つの影が現れた。五秒も経たないうちに霧が晴れ、姿が顕になる。

 一匹は足らしきものがタコのようにたくさん枝分かれをしていて、もう一匹は人間のような手足をしていても、人間とは思えないほどの細長いウエストをしていた。

 そして彼らは言った。

『ウチュウジン ハッケン』

『ユーフォー モ ミツケタ』

 そう言って指さした──ように見えた──のは、現場を目撃していた近くの住民と、宇宙飛行士が降りてきたロケットだった。
ファンタジー
公開:20/11/03 17:48
400字 宇宙人 UFO

十六夜

こんにちは 「いざよい」です。
ただただ好きで小説を読んだり書いたりしている高校生です! 
お気に入り、コメントを頂き感謝です(⋆ᵕᴗᵕ⋆)"

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