信号機

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ついに彼は動くのを止めた。人のために作られ、人のために働く彼には、毎日の如く起こる凄惨な事故に堪えられなかったのだ。
皮肉なことに彼のいた場所は、それが1番、最もよく見える特等席なのだ。無理もない。
その日、街の人間は皆喪にふくし、彼を見上げては黙祷した。
ホラー
公開:20/11/02 09:46

現乃夢広( Twitter、のべるちゃん )

Twitter:https://twitter.com/@sunmikomin
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