やってます感

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地域活性化センターに市長が視察に来ることになった。
職員達は焦った。
「どうする?普段何もやっていないことがバレてしまうぞ」
「ここは皆で協力しよう。一日でいい、やってます感を出すんだ!」

そして当日。
市長の車をインカムを付けた職員が出迎えた。
「お待ちしておりました、市長。13時10分52秒より地域活性化プロジェクト、通称TKPを始めます」
「うむ…え、秒刻み?」
「時刻よーし!安全よーし!」
指差し確認をして市長を先導する。
会議室は青い間接照明のみで薄暗く、中央には革張りの椅子で囲まれた円卓があった。
壁面には世界主要都市の時刻を表示する壁掛け時計があり、ホワイトボードには謎の方程式の走り書きがあった。
市長は狼狽えた。
所長は厳かに言う。
「現在TKPは第3フェーズです。可及的速やかに第4フェーズへ移るよう特命を出しております!」
「お、おう…」
なんかすごい、と市長は思った。
その他
公開:20/11/02 13:58

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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