過去からの手紙

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幾つの電車を乗り継いだだろう。
降り立った駅は無人駅。
縁もゆかりもない所だ。
改札を出るとお婆さんが居た。
「すみません!この辺にホテルはありますか?」
「この辺に宿は一軒もないよ。うちに泊まるといいわ」
「私は90歳で一人暮らしよ。女同士で安心でしょ」
少し迷ったが泊まることにした。
お婆さんの美味しい料理と楽しいおしゃべりの後眠りに就いた。
翌朝、お婆さんが私に手紙を差し出した。
『ここからは第二の人生の始まり、応援している。フミより』
と書かれている。
「フミちゃんとは幼馴染だったのよ~。フミちゃんが嫁ぐ時にこの手紙を渡されたの」
「いつか孫娘が来るから、その時渡してってね。あなたを見てすぐ分かったわ~フミちゃんにそっくりなんだもの!」
私が3つの時亡くなった祖母の名前はフミ。
私は、色々行き詰まり死ぬ場所を探しに電車へ乗ったのだった。
ありがとう、お祖母ちゃん。
涙が溢れた。
ファンタジー
公開:20/10/31 20:48
更新:20/11/06 20:23

樫木

ご覧いただきありがとうございます。
400字をオーバーして削る→話がおかしな事になる→やり直して更に悲惨な事に…
諦めて寝る(-_-)zzz を繰り返しています( ;∀;)

読んで頂いた方が少しでも、楽しい、面白い、ちょっと悲しい、等々になってくれたらいいなぁ~なんて思いながら投稿しています。(そこまで上達してませんが( *´艸`))
どうぞよろしくお願いいたします。

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