最高の殺し屋

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俺は世界一の殺し屋だ。顔の割れている三流とは違い全ての依頼をメールでしかやり取りせず、依頼を断ったことも一度の失敗もしたことがないまさしく一流の殺し屋である。

普段は普通の会社員として生活しており、つい先日も昇進したばかりでどちらの人生も心の底から満足している。

今日もいつも通り朝一番にパソコンのメールを確認する。何百件とある通知の内、今日こなす一件をその日の気分で決めていく。今日は一番初めに目についた依頼をこなすことにする。

目標はかなり、というよりも過去一番に手ごわい相手だが自分にかかれば何の問題もない。早速取り掛かるとしよう。

机の引き出しからお気に入りの拳銃を一丁取り出すと丁寧に弾を一発だけ込めた。外す理由がないからだ。

おっと、メールに返信するのを忘れていた。依頼は完了いたしました。これで良し。

殺し屋は自身の頭を打ち抜きいつも通り仕事をこなした。
その他
公開:20/10/31 20:33

霜月叶手

小説について色々調べてたらこのサイトにたどり着き、面白そうだったので始めました。ジャンルは色々試してみたいと思います。小説家になろうの方でも投稿しているので興味があったら覗いてみてください。どうぞよろしくお願いします。

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