折れた花、折られた花

誰が折れたと決めつけた？

私はまだ折れてない。

頑張れば何だってできる！

可能性は無限大！

誰かが折れていると指摘してきた。

そんなはずない、気のせいだよ、私は折れてない！

ある日ふと自分の体を見た。

何の気なしに、ただ今日は何だか体が重いなぁって。

見たくなかった、私の茎はあちこち折れて、折れた所は雑にガムテープで補強されていた。

こんなの知らない！気が付きたくなかった。

気が付いたらもう動けなくなった。これ以上折れるのが怖くなってしまったから。

無理やり補強され、変な方向に曲がっている私の心はまた真っ直ぐに補強し直されることを怖がった。

どうして？ただ一生懸命働いて、幸せ見つけて、花だって綺麗に咲かせて、穏やかに咲いていたかっただけなのに。

私の花は蕾のまま枯れていた。

ただ一滴の雫だけが花弁を伝っていった。