フューチャー・リアリティー2

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「人生が見えてしまったんですよ。このままあと何年生きたって、消化試合みたいなものです。ただただ、何の才能もなかったことを実感しながら、僕は寂しく1人で死んでいくんです━━」
占い師の前、男は愚痴をこぼしている。
「占いどうしますか?」
「ああ、何の才能もないことを証明するために見てもらいましょうか」
「ジェントルマン。どうでしょう、手相なんかよりあなたにピッタリの塾がありますよ」

占い師の言葉にノせられ「フューチャー・リアリティー」という塾へやって来た。
「人生を変えられると聞いたんですが」
「はい、もちろん」
塾で指示されたのは自分の部屋での食事の様子をMovieに撮って提出しろというものだった。
たったそれだけ? 何とも信じ難いが塾の評判はかなりいい。言われた通りにやってみた。

「こんなもの一体どうするんです?」
「はい。過去のあなに送ります。きっと死に物狂いで頑張りますよ」
ホラー
公開:20/11/01 13:38
#過去

宮藤宙太郎( 東京 )

【作者名】

宮藤宙太郎(くどうちゅうたろう)

「宇宙」と「はりねずみ」が好きだからこの名前。

【受賞歴】

短編 3時43分 が cakes クリエイターコンテスト2020 「入選」
https://note.com/chutarou_kudo/n/ne4cfc1d9b783


【リンク】

note:https://note.com/chutarou_kudo
NOVEL DAYS:https://novel.daysneo.com/author/chutarou/
ステキブンゲイ:https://sutekibungei.com/users/chutarou
 

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