禁断の園

3
6

誕生日に初めてスーパー銭湯ではない銭湯へ行った。
男湯の暖簾をくぐる。スーパー銭湯とは似て非なる雰囲気だ。昭和っぽくて良い。
中では二人の男の子がキャッキャッと暴れていた。石鹸や桶が飛び交っている。
ちょっと騒がしいなぁ、と苦笑いを浮かべる。その時、ガラッとドアが開いた。
「こらっ!」
男湯に響く怒声。ドアの方を見て、目を見開いた。
胸元にバスタオルを巻いただけのオバサマが睨んでいたのだ。男の子たちもキョトンとしている。母親というわけではなさそうだ。
そのオバサマが躊躇なく中へ入ってきた。
「あんたたち! 静かに入りなさい! 他のお客さんもいるのよ!」
その大きな声に男の子たちが「わー! 鬼、鬼ー!」と、オバサマの横をすり抜けるように逃げた。
「あ、こらっ!」
オバサマが男の子たちを捕まえようと体を捻った。その時、バスタオルが……。
オバサマから誕生日を祝うかのように強烈な後光が、射した。
公開:20/10/30 23:50
更新:20/10/30 23:55
『た』から始まる『銭湯』 そるとばたあTwitter企画 #ことば公園

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容