心臓が落ちる

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横になっていると、コトンと音がして心臓が二センチ程落ちた。
時間が止まったような感覚。
動いてはいけない、動いてはいけない、そう思いそして動けなかった。
やがて冷や汗が額をつーっと伝った。
この程度では血流は止まらないが、裏返ると逆流する。

僕の心臓は固定されていない。でも浮力も揚力もないから落ちる。
上方の血管は幾分ゴムのように延び、下方の血管は逆にたるんでいる。
そうしてぶつぶつと千切れていく。

もし血が紙でできているならば、血しぶきは紙吹雪のように舞い上がり燃え散っていくだろう。

そして心臓は内側から燃え、ふくれあがり、生贄の資格を満たす。

つまり名前が与えられるのだ。
あのコトンと堕ちた心臓が燃えたと。
ファンタジー
公開:20/10/30 22:20

わんにゃん( 大阪・京都 たまに東京 )

人生3度目の小説への挑戦です。最初は中高生の時でした。

R2.8.29 初めての利用から数日ですが、コメントされる喜びとコメントする楽しさが分ってきました。こじんまりとしたSNSみたいでいい雰囲気ですね。

フォロー返しは必ずします。コメント返しもします。

【入院】10.29(木)から心臓冠動脈バイパス術で入院します。術日は11.2(月です。
【手術】成功しました。皆様からの応援の賜物と厚く感謝申し上げます。心臓ICUから通信許可出ましたv
【退院】11.14(土)退院。応援有難うございます。ご心配おかけしました。
【他サイト】エブリスタhttps://estar.jp/users/581438913

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