惑星十八 地球二年

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僕は何者にもなれない。
さようならと言って終わりにしたい。
薄っぺらい二年間だったなと思う。
この地球に飛び込んで僕は何を学んだのだろう。愛を知り、悲しみを知った。分かち合う勇気をもってあなたと喧嘩をした。これだけで僕は精一杯。これだけじゃだめ?
もし、この世に神様がいて、私の人生の行く先を知っているのなら、なぜ僕はこの地球に飛び込んできたのだろう。正真正銘、僕の選択は、僕の自身のものであり、紛れもないぼくの意志だ。だからやっぱり神はいないのだ。この宇宙には。

「やることに意味があるんだよ」
「結果がでなくても?」

あなたはこれに何と答える?
生きているだけでは偉くない?
人生にどう立ち向かうべき?誰か教えて。

気が付けば僕は走りだしている。
地球に来てまだ二年。僕は帰る。僕の惑星に。
これは逃げ?

やっぱりブラックホールの出口に進路を変更しようか。

こうして僕は二十歳になった。
その他
公開:20/10/30 19:59
更新:20/10/30 20:01

きらきらのべる

読書が趣味で、自分でも書いてみたいなと思い始めました。
マイペースに投稿、どうぞよろしくお願いします。

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