密室山荘
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行彦と徳三は、リアルノベルゲームの会場「密室山荘」にいた。犯人にいち早く辿り着けたチームには次の参加権が与えられる。
「名前をご確認の上、携帯電話を預けてお入り下さい」
回答用紙を受け取る。女性三人組と、夫婦、前回優勝した男性二人組が参加していた。
「進行役兼オーナー夫婦役の木下です。役者は後程紹介します。お荷物は二階のお部屋にどうぞ。十五分後にお集まり下さい」
「どうしたんですか」
皆、呆然とした様子でダイニングにいた。
「木下さんの奥さんが倒れてるんだ」
犯人役ー木下京子と書かれた解答を握りしめた京子の胸にはナイフが深々と刺さっていた。
「これが出題ですか?」
行彦が問うと役者達は首を振る。
「脈が無いんだ」
「救急車は? 携帯電話!」
皆が金庫を見る。
「京子しか開けられないし、ドアも窓も細工されてて開かない」
木下が暗い顔で宣言した。
「犯人はこの中にいる」
「名前をご確認の上、携帯電話を預けてお入り下さい」
回答用紙を受け取る。女性三人組と、夫婦、前回優勝した男性二人組が参加していた。
「進行役兼オーナー夫婦役の木下です。役者は後程紹介します。お荷物は二階のお部屋にどうぞ。十五分後にお集まり下さい」
「どうしたんですか」
皆、呆然とした様子でダイニングにいた。
「木下さんの奥さんが倒れてるんだ」
犯人役ー木下京子と書かれた解答を握りしめた京子の胸にはナイフが深々と刺さっていた。
「これが出題ですか?」
行彦が問うと役者達は首を振る。
「脈が無いんだ」
「救急車は? 携帯電話!」
皆が金庫を見る。
「京子しか開けられないし、ドアも窓も細工されてて開かない」
木下が暗い顔で宣言した。
「犯人はこの中にいる」
ミステリー・推理
公開:20/08/28 16:10
リアルノベルゲーム
射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
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