じゆうなき教室

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「わぁい、ぼく100点だ」
「すごぉい、ぼくなんか11点だよ」
「くっそぉ、ぼく10点」

僕だけが、先生に詰め寄られていた。
「あなたったら、また0点。なぜ、どうして最初の問題すら解けないの!?」
僕は勇気を振り絞った。
「先生。1+1は──2です」
ギョロリ。教室中のレンズが僕を一点に見つめた。
公開:20/08/28 13:57

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