暦管理庁

今年の夏は長いとか、冬は暖冬とか季節感がズレ生活リズムも崩れる。政府は気象庁とは別に暦管理庁を新設し季節を暦通りに運営し、事前の準備や諸手配に支障なきよう図った。
早速１０－１２月が秋のため、９月からは涼しくする予定であったのを１０月に延期し９月も引き続き夏とした。
確かに季節の区切りがハッキリしたため、海開き・夏物セール・秋物発表会・冬山登山等の催しの予定も立て易くなった。
また雷・台風・初雪等の気象現象管理組合も、合わせタイミングの調整に入った。

更に国民の間から、そこまでやるなら気温や湿度の上限・下限の設定や晴・雨等の管理もして欲しいとの要望も高まりコントロール局の管理も複雑を極めた。。
これでは人間の手ではとても管理しきれず、AIに一括移譲することになった。
だがAIは何と馬鹿な発想だと一蹴し、こんなアホらしい仕事が出来るかと断った。

結局は元通り、自然体に任せる事になった。