密室山荘ー証言②
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木下昭吾は、みどりに貰った頭痛薬をミネラルウォーターで流し込む。まさかこんなことになってしまうなんてと頭を抱えた。
「すいません、ちょっと良いですか」
頭の悪そうな二人がキッチンに顔を覗かせた。
「ああ、君達の事か。皆に聞いて回っているそうだね」
「土砂崩れで警察が来るのが明日の朝になるそうなので」
「ふん、二人組の大学生、携帯電話の二台持ちだったなんてな。暫く出禁だな。イベントそのものが出来なくなるかもしれないが」
昭吾は自虐的に呟いた。
「その二人、医大生みたいですよ」
「なに? それで妙に冷静だったのか」
「二人の見立てだと、二回刺されているみたいなんです。刺した角度が微妙に違うと」
昭吾は驚きを隠せず息を飲む。
「また後にしてくれ」
声にならないかすれ声に二人は顔を見合わせて去っていった。
「俺の後に刺したやつがいる?そいつは俺のやったことを知っている」
震えが止まらなかった。
「すいません、ちょっと良いですか」
頭の悪そうな二人がキッチンに顔を覗かせた。
「ああ、君達の事か。皆に聞いて回っているそうだね」
「土砂崩れで警察が来るのが明日の朝になるそうなので」
「ふん、二人組の大学生、携帯電話の二台持ちだったなんてな。暫く出禁だな。イベントそのものが出来なくなるかもしれないが」
昭吾は自虐的に呟いた。
「その二人、医大生みたいですよ」
「なに? それで妙に冷静だったのか」
「二人の見立てだと、二回刺されているみたいなんです。刺した角度が微妙に違うと」
昭吾は驚きを隠せず息を飲む。
「また後にしてくれ」
声にならないかすれ声に二人は顔を見合わせて去っていった。
「俺の後に刺したやつがいる?そいつは俺のやったことを知っている」
震えが止まらなかった。
ミステリー・推理
公開:20/08/28 23:33
リアルノベルゲーム
密室山荘ー証言②
まだ続きます(汗)
射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
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