2
2
「種族まで分かったのは?ニールのおかげか」
「・・・」
わたしは否定した。
「消去法さ。油断したデカブツを壁に埋められるのはどれかってね」
「残ったのが馬亜種だと?さすがに苦しくないか?残ったものが全て真実とは限らんぞ」
「そうでもない。被害者は強きに媚び、弱きを喰うチンピラ。それが油断するということは、外見にも技能面にも脅威と感じるものが無かった。つまり、生来のものでこれをやってのけたことになる。それら全てが成立するのは、女性馬亜種の蹴り。これを置いて他にはない」
「分からなくもないが、ここまで見事に相手を埋められるか?」
「確かに偶然と幸運が重なった一撃と言えるが、むしろ根拠を強めているよ。いつも姉さんに蹴られてるデニさんなら分かると思ったけど?」
「わん」
「さすがに壁に埋められたことはねえよ」
「ならば試してみましょうか?」
その声が聞こえた直後、デニさんが壁に埋まった。
「・・・」
わたしは否定した。
「消去法さ。油断したデカブツを壁に埋められるのはどれかってね」
「残ったのが馬亜種だと?さすがに苦しくないか?残ったものが全て真実とは限らんぞ」
「そうでもない。被害者は強きに媚び、弱きを喰うチンピラ。それが油断するということは、外見にも技能面にも脅威と感じるものが無かった。つまり、生来のものでこれをやってのけたことになる。それら全てが成立するのは、女性馬亜種の蹴り。これを置いて他にはない」
「分からなくもないが、ここまで見事に相手を埋められるか?」
「確かに偶然と幸運が重なった一撃と言えるが、むしろ根拠を強めているよ。いつも姉さんに蹴られてるデニさんなら分かると思ったけど?」
「わん」
「さすがに壁に埋められたことはねえよ」
「ならば試してみましょうか?」
その声が聞こえた直後、デニさんが壁に埋まった。
ファンタジー
公開:20/08/27 22:48
更新:20/08/28 07:12
更新:20/08/28 07:12
ファンタジー
連載
怪盗
探偵
事件
推理
犬
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
ログインするとコメントを投稿できます