エンディング
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「困難は分割すべし、って行彦が言ったんだろ」
脂汗を垂らしながら徳三が行彦を睨む。
「分割出来たとして、どうやって持ち出すんだよ」
行彦が後ろで転がっている男を指差す。
「俺のドローンで少しずつ運ぶとか」
「アホか、どんだけ細かくしなきゃいけないんだよ。ドローンで助けを求める方が現実的だろ」
「あいつどうするんだよ」
「大声出すな徳三。俺達と何の接点もない。乗り込んだトラックにあいつの死体があっただけなんだから」
段ボールからはみ出ている両足と、血溜まりを見る。
「正解のルートじゃないよな」
「徳三の推理した答えが違ったのか」
携帯電話のライトでメモを見つめる。
「バッドエンドだよな? 本当に犯罪に巻き込まれたんじゃないよな?」
急にトラックが止まり、ジャリジャリと靴音が扉に近づいてきた。恐怖で震える。
「分岐点に戻ります?」
倒れていた筈の男が血だらけの姿で笑った。
脂汗を垂らしながら徳三が行彦を睨む。
「分割出来たとして、どうやって持ち出すんだよ」
行彦が後ろで転がっている男を指差す。
「俺のドローンで少しずつ運ぶとか」
「アホか、どんだけ細かくしなきゃいけないんだよ。ドローンで助けを求める方が現実的だろ」
「あいつどうするんだよ」
「大声出すな徳三。俺達と何の接点もない。乗り込んだトラックにあいつの死体があっただけなんだから」
段ボールからはみ出ている両足と、血溜まりを見る。
「正解のルートじゃないよな」
「徳三の推理した答えが違ったのか」
携帯電話のライトでメモを見つめる。
「バッドエンドだよな? 本当に犯罪に巻き込まれたんじゃないよな?」
急にトラックが止まり、ジャリジャリと靴音が扉に近づいてきた。恐怖で震える。
「分岐点に戻ります?」
倒れていた筈の男が血だらけの姿で笑った。
ミステリー・推理
公開:20/08/27 22:40
リアルノベルゲーム
射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
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